Lim Wallet | Euro Kip Leather
新たなオリジナル素材、Euro Kip Leatherバージョンができました。
日々、必要十分なモノを選び
Lim Walletと共に持ち歩く。
多くの二つ折りの財布は、紙幣を数えたりカードやコインを出し入れする時に、財布の向きをそれぞれ変える必要がありました。Lim Walletはこの一般的なデザインを再考し、中身のレイアウトを縦方向に統一することで、これらの動作を簡潔にしました。
紙幣はフリップカバーを跳ね上げ、種類や枚数を確認し出し入れします。カード類は紙幣との仕切り部分にまとめて収納。コインはポケットの両脇を挟み込みながらカバーを開くと、そのまま滑り出すように取り出せます。このスリット部分にもレシートなど小さな紙片を挟んでおくことができます。外側背面ポケットにはSuicaなどのICカードや領収書などを入れておけます。
収納可能な中身について
収納量は紙幣が10枚、カード7~8枚、そしてコイン15枚程度と、一般的な二つ折り財布としては決して多くはありませんが、使用頻度の少ないカード類、増えてしまいがちなポイントカードやクーポンなどいったん整理整頓し、日々の生活で必要にして十分なモノを選び持ち歩くことをおすすめします。
独自の手法でより薄くしなやかに…
一般に革製品は薄く軽くと考えると、素材自体が伸びたり歪んだり、なかなか形になりずらいものです。Lim Walletのユニークな仕様と複雑な形状は、裁断後に部位によって0.5mm~0.6mmくらいまで薄く漉き、表裏一体になるようベタ貼りという手法で貼り合わせたわずか3枚のパーツに統合し、折り紙のように折り込みながら組み上げることで実現しました。この手法は高い精度に加えより多くの素材も必要となりますが、革自体に弾力性をもたせ、歪みや型くずれを解消することで薄くしなやかな製品となります。
Euro Kip Leatherは
植物タンニンでじっくり鞣され、
味わい深い染料仕上げの本ヌメ革
本製品は使うにしたがい手によく馴染み、愛着が増すユーロキップレザーを使用しています。生後6ヶ月から2年くらいまでの子牛と成牛の中間にあたるキップレザーは、繊細な質感と強度を兼ね備え、薄くしなやかさを旨とする革小物などに最適な素材です。その工程はヨーロッパ産の肌理の細かな原皮と南アフリカ産のミモザから抽出されたタンニンをベースに、国内有数のピット槽の設備を持つ姫路のタンナーにてじっくりと鞣された本ヌメ革です。堅牢度が高く型崩れしにくい特性と染料仕上げならではの透明感のある表情。これらに見られる色の濃淡や斑、筋やシワの痕など、あえて顔料などで隠さず素材の持ち味として活かしています。
リシンクのオリジナル色で染められたLake BlueやStorm Grayなど、時と共に豊かな色艶の変化が楽しめます。一般的にヌメ革が生成りから飴色になるようにLake Blueはより深く艶やかに、Storm Grayはグレー系からセピア色にと、それぞれ独自の経年熟成をしていきます。これらはヌメ革と染料仕上げならではの自然作用であり、表面を塗布する顔料仕上げでは味わえません。